大切な記念日となる披露宴だから、
思いを具現化した最高の演出で彩る
打ち合わせ
最初の打ち合わせが、お客様とスタッフを結ぶ要になる
披露宴のケースでは、申し込みされた新郎新婦との打ち合わせから企画がスタートします。参列した経験がないままご自身の式に臨まれる方など、式についての具体的なイメージを持てないまま相談にいらっしゃる場合もあるので、お客様に合わせた話運びが大切です。イメージがある場合もない場合も、やりたいことや予定していることなど、ご希望をうかがいながら演出の予定を組んでいきます。
現場で機材を操作するスタッフは、当日までお客様と対面しないことがほとんどです。限られた人数で行われるこの打ち合わせは、新郎新婦の思いをしっかり聞いて、当日のスタッフにつなげる重要な仕事になります。
イベント当日に向けた準備
ご要望を基に、着々と事前の手配やプランニングを進めていく
ヒアリングが終わったら、照明やBGMのプランをより具体的に組み上げていきます。お客様の思いを、私たちの手で会場に具現化していく過程です。ある程度スタンダードなやり方も決まっていますが、詳細なリクエストがあるときには3Dソフトなどを活用してシミュレーションを行ったり、お客様と一緒に画面を見ながら調整したりすることもあります。
演奏家やパフォーマーといったプロへ依頼するタイプの余興も、この段階で打ち合わせです。メジャーな歌曲演奏やマジックなどの他にも、ラップ、日本舞踊、バーテンダーによるアクロバティックなカクテルづくりなど、お客様のアイディア次第でさまざまな催しをスケジュールに組み込んでいきます。余興の種類や回数が多ければ多いほど、スケジューリングがより大切になっていくので、規模の大きな披露宴では、関わるスタッフの情報共有を確実にするための台本を用意することもあります。
会場設営
前日からの会場準備、一気に設営を仕上げていく
開催時間や会場都合にもよりますが、前日から当日の間で一気に会場準備を進めます。規模にもよりますが、15時間ほどかかることもあります。繁忙期には別のイベントを終わらせながらそのまま次の準備をすることや、早朝・深夜に作業を進めることもあり、日頃の健康管理も大切な仕事です。
仕事に慣れないうちは、準備の多さや時間管理のプレッシャーに圧倒されることもあります。ただ披露宴だけでも年間で何十件とご依頼いただくので、どのスタッフも気が付けば全体の流れが体に馴染んでいき、自然と手が動くようになっていきます。積み重ねた経験を元に、万全のバックアップができるよう協力しながら設営を進めていくのです。
リハーサル
オリジナリティが高くなるほど欠かせないリハーサル
本番直前のリハーサルは、必ずしも毎回行われるわけではありません。オーソドックスなスタイルであれば、蓄積された経験と知識で対応できるため、簡単な確認だけで十分進行できるのです。
最初から最後まで通すようなリハーサルは、一風変わった演出をするときや規模が大きい場合に行います。それだけコントロールの難しいイベントでもあるので、念入りにタイムスケジュールをチェックしながら進めていきます。ご希望に合わせて企画していくので、アナウンス一つとってもオリジナルのものであったり、ご友人方が登場する演目であったりすると、すべてを確認できるのが当日だけ、ということも珍しくありません。お二人にとってたった一回しかない舞台なので、ミスやトラブルが起きないよう、安全・確実が最優先です。
本番!
ゲストの皆様が見守る中、一つの合図からノンストップの本番が始まります。タイムスケジュールこそ綿密に組みますが、その通りに進むことはほぼありません。インカムで常時連絡をとりながら、社内スタッフだけでなくホテルスタッフとも連携を密にして、「今」進行しているものを見つめ、機材や人を動かしていきます。
過去にあった難易度の高い演出としては、料理と演出のタイミングを合わせるリクエストがありました。新婦の故郷から取り寄せた名産品のステーキを、映像での演出とともに、ゲスト全員へ熱く美味しい状態で届けるという内容です。料理や配膳の進み具合と式の進行のタイミングを合わせるために、スタッフ全員がそれぞれの仕事を全うし、無事成功させることができました。いずれの式でも、終わるときには皆達成感でいっぱいで、新郎新婦から感謝の言葉をいただくときには、スタッフの目にも感動の涙が浮かびます。これからも私たちはお客様に感動をお届けするために、一つひとつのイベントに全力で向き合っていきます。
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